「ずらす」ってなに?
時間軸を変える
一つのことにとらわれているともう片方が見えなくなる。これはマジックでよく使われるテクニックです。英語でも同じことが言えます。表現したい日本語を忠実に英訳しようとするとうまくいかない場合が多々あります。この問題を引き起こす原因はさまざまですが、一つは日本語の動詞をそのまま英語に置き換えているからです。その動詞を知らなかったら行き止まり。いえ、道はあります。時間軸を変えてみるのです。意味が変わるのでは?はい、でもそこには文脈があるのでそのメッセージを180度方向転換させません。文脈は、わたしたちのメッセージを正しい方向に導いてくれる灯台です。恐れることはありません。さあ、タイムマシーンが出発します。
ずらす2
あなたならどう訳す?

「この犬、拾ったんです」

Step 1主語を決め、「誰がどうする」なのか「何がどうなる」なのかを判断します。

この文の主語を決めましょう。まずは文頭にある「この犬」を主語にしてみます。主語が「ヒト」以外になったのですが、動物は自分の意志で動くので、「何がどうなる」よりも「誰(動物)がどうする」に当てはめる方がよいでしょう。

それでは「誰(動物)がどうする」に当てはめてみます。

  • 誰(動物)が = この犬 ⇨ this dog
  • どうする = 拾った ⇨ 拾う ⇨ ひろう ⇨ ひロう ⇨ ヒロウ!?

Step 2問題発生です。

「この犬」を主語にすると、「拾う」を動詞にしなければなりません。それに加え、「この犬が拾った」では「犬が何かを拾った」という意味となってしまうので、この主語はやめた方がよさそうです。日本語の文頭にある名詞がその英語の主語になるとは限らないので、注意が必要です。

Step 3主語を再設定します。

ここで「みつける」です。「犬を拾った」主語は何でしょうか?そうなのです。「拾った」のは「ヒト」。それではいつも通り、主語は「わたし」にし、「誰がどうする」に当てはめてみましょう。

  • 誰が ⇨ I
  • どうする ⇨ 拾った ⇨ 拾う ⇨ ひろう ⇨ ひロう ⇨ ヒロウ!?

Step 4「ずらす」の登場です。

これでも「拾う」という動詞になってしまいます。まだまだここからです。ここで「ずらす」を使ってみましょう。

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