Step 1主語を決め、「誰がどうする」なのか「何がどうなる」なのかを判断します。
この文の主語を決めましょう。まずは文頭にある「この犬」を主語にしてみます。主語が「ヒト」以外になったのですが、動物は自分の意志で動くので、「何がどうなる」よりも「誰(動物)がどうする」に当てはめる方がよいでしょう。
それでは「誰(動物)がどうする」に当てはめてみます。
- 誰(動物)が = この犬 ⇨ this dog
- どうする = 拾った ⇨ 拾う ⇨ ひろう ⇨ ひロう ⇨ ヒロウ!?
Step 2問題発生です。
「この犬」を主語にすると、「拾う」を動詞にしなければなりません。それに加え、「この犬が拾った」では「犬が何かを拾った」という意味となってしまうので、この主語はやめた方がよさそうです。日本語の文頭にある名詞がその英語の主語になるとは限らないので、注意が必要です。
Step 3主語を再設定します。
ここで「みつける」です。「犬を拾った」主語は何でしょうか?そうなのです。「拾った」のは「ヒト」。それではいつも通り、主語は「わたし」にし、「誰がどうする」に当てはめてみましょう。
- 誰が ⇨ I
- どうする ⇨ 拾った ⇨ 拾う ⇨ ひろう ⇨ ひロう ⇨ ヒロウ!?
Step 4「ずらす」の登場です。
これでも「拾う」という動詞になってしまいます。まだまだここからです。ここで「ずらす」を使ってみましょう。
この文でこのテクニックを使うためには、「行動 ⇨ 結果」ということを意識しましょう。それでは「(わたしは)この犬(を)拾ったんです」を「行動 ⇨ 結果」に沿って考えてみます。
- 行動 = ?
- 結果 = わたしはこの犬を拾った
このように、日本語の文では「結果」に焦点が当てられているのですが、「行動」に目を向けることもできます。
ここで問題です。「犬を拾う」前、主語「わたし」はどのような行動をとったのでしょうか?
正解
その犬を見つけた
これで以下のような「行動 ⇨ 結果」になりました。
- 行動 = わたしはこの犬を見つけた
- 結果 = わたしはこの犬を拾った
Step 5「わたしはこの犬を見つけた」に取り掛かります。
それでは、行動「わたしはこの犬を見つけた」を訳してみましょう。すでに主語は決まっているので、「誰がどうする」に当てはめてみましょう。
- 誰が = I
- どうする = 見つけた ⇨ 見つける ⇨ 「見つける」は英語で?
正解
find
Step 6動詞を過去形にします。
- I find
- わたしは見つける
日本語の文では「見つけた」という過去形となっているので、この「find」を過去形にする必要があります。
ここで問題です。「find」の過去形は?
正解
found
Step 7 あとはすべてを組み合わせるだけです。
- I found
- わたしは見つけた
「主語+動詞」が決まりました。あとは目的語を設定し、すべてを組み合わせるだけです。
それでは「この犬、拾ったんです」をあなたならどう訳しますか?目的語を設定するのをお忘れなく。
正解
I found this dog.
この犬、拾ったんです。
(わたしはこの犬を見つけた。)