Step 1「誰がどうする」に当てはめます。
まずはいつも通り、主語を決定しましょう。と言っても、もうお分かりのはず。この文には主語が省略されているので、文脈に応じた多くの主語を設定することができます。今回は「わたし」を使います。それでは次のステップ「誰がどうする」に当てはめてみましょう。
- 誰が = I
- どうする = 売ったんだ ⇨ 売った ⇨ 売る ⇨ 「売る」は英語で?
正解
sell
Step 2動詞の時制を過去形にします。
この文は「売った」という意味なので、「sell」を過去形にする必要があります。
ここで問題です。「sell」の過去形は?
正解
sold
Step 3 目的語を決めます(1)。
- I sold
- わたしは売った
これで「主語+動詞」になりました。次は目的語です。
ここで問題です。「わたし」は「何を」売ったのでしょうか?
答え
去年着てた服
Step 4 問題発生です。
目的語が決定しました。しかし、「去年着てた服」を訳せますか?難しい場合は、「去年着てた服」をさらにシンプルに「服」と表現してみてはどうでしょうか?そうすると以下のようになります。
- 誰が = I
- どうした = sold
- 目的語 = clothes
- つまり
- I sold clothes
- わたしは服を売った
Step 5 2文目「去年着てた(服)」に取り組みます。
- 【問題】
- 去年着てた服、売ったんだ
- I sold clothes
- わたしは服を売った
訳す必要がある残りの情報が、「去年着てた(服)」です。ここで「いいかえる」です。「日本語の名詞をそのまま英語に変換するのではなく、動詞を用いて表現する」のです。それでは、「去年着てた(服)」を動詞を使って表現してみます。ポイントは、「誰がどうする」に当てはめてみることです。
- 誰が = I
- どうした = 去年着てた ⇨ 着てた ⇨ 着た ⇨ 着る ⇨ 「着る」は英語で?
正解
wear
この文は過去を表しているので、「誰がどうした」を用います。
Step 6ここで少し修正です。
- I wear
- わたしは着る
ここでは「去年着てた(服)」、つまり「着ていた」と表現しています。この「~していた」を表すためには、動詞を過去進行形の形にする必要があります。この過去進行形は「Be動詞(過去)+動詞ing」で表現することができます。
ここで問題です。動詞「wear」を過去進行形にするとどうなりますか?主語を「I」に設定しているのをお忘れなく。
正解
was wearing
Be動詞の用法については、「わける 1, Step 10」を参照。
Step 7 目的語を決めます(2)。
- I was wearing
- わたしは着ていた
これで「わたしは着ていた」という「主語+動詞」が完成しました。次にこの文の目的語です。
ここで問題です。「去年着てた(服)」、つまり「わたしは着ていた」の目的語は何でしょうか?
正解
clothes
Step 8 ここで詰めです。
ここで、これまで変換した英語を確認してみましょう。
- ①
- I sold clothes
- わたしは服を売った
- ②
- I was wearing (the) clothes
- わたしは(その)服を着ていた
①と②の文では、「clothes」が2回繰り返されています。英語は単語の重複を嫌がります。この場合、代名詞を使うことで、この問題を回避することができます。つまり、重複している目的語の名詞が単数(1人;1つ)またはであれば「it」、複数(2人;2つ以上)であれば「them」を使います。この問題の「clothes」は複数扱いなので「them」で置き換えることができます。
Step 9 あとは残りの情報「去年着ていた服」の「去年」を加え、すべてを組み合わせるだけです。
それでは「去年着てた服、売ったんだ」をあなたならどう訳しますか?
正解
I sold clothes. I was wearing them last year.
去年着てた服、売ったんだ。
(わたしは服を売った。わたしは去年、その服を着ていた。)