Step 1「誰がどうする」に当てはめてみます。
まずは「誰がどうする」です。今回も主語を「わたし」にします。
- 誰が = I
- どうする = 禁煙した ⇨ 禁煙する ⇨ きんえんする ⇨ キンエンスル!?
Step 2「ならべる」です。
やはり、「禁煙する」が訳せません。ここで「ならべる」を使います。
「物事を順序立てて説明する」のです。つまり「(過去では)〇〇だったけど、(現在は)〇〇だ」と変換してみるのです。
- ①
- 以前はタバコを吸っていた
- ②
- けど
- ③
- 今はタバコを吸わない
Step 3①に取り掛かります。
- ①
- 以前はタバコを吸っていた
気を取り直して、①を訳してみましょう。「誰がどうした」です。
- 誰が = わたし
- どうした = (タバコを)吸っていた ⇨ (タバコを)吸った ⇨ 「(タバコを)吸う」は英語で?
正解
smoke
動詞「smoke」だけで「タバコを吸う」という意味を持っているので、目的語は不要です。
Step 4動詞を過去形にします。
日本語の文では「(タバコを)吸っていた」のように、動詞「smoke」の過去形が使われています。そのため、「smoke」を過去形にする必要があります。
ここで問題です。動詞「smoke」の過去形は何でしょうか?
正解
smoked
Step 5補足情報を付け加えます。
- I smoked
- わたしはタバコを吸っていた
最後に、「以前は」という情報を①に加える必要があります。この単語がわからない場合は「いいかえ」てみましょう。漢字の中にヒントが隠されています。
- 以前は ⇨ 前は ⇨ 「前」は英語で?
正解
before
Step 6①が完成しました。
- ①
- I smoked before
- わたしは以前、タバコを吸っていた
- ②
- けど
- ③
- 今はタバコを吸わない
Step 7③に取り掛かります。
- ③
- 今はタバコを吸わない
次は③に取り掛かりましょう。この文は①の「タバコを吸う」を否定形にするだけです。少しシンプルな例を使ってご説明します。
まずは、以下の日本語を訳してみてください。
- 「わたしはコーヒーが好きです」
正解
I like coffee.
わたしはコーヒーが好きです。
それでは、以下の文はどうでしょうか?
- 「わたしはコーヒーが好きではありません」
正解
I don’t like coffee.
わたしはコーヒーが好きではありません。
そう、このように一般動詞を否定形にする場合、現在形では「don’t」または「doesn’t」、過去形では「didn’t」を動詞の直前に置くだけなのです。
ここで問題です。③の「今はタバコを吸わない」を英語にすると?
正解
I don’t smoke now
わたしは今はタバコを吸いません
現在形において、主語が複数の場合は「don’t」、単数の場合は「doesn’t」を使います(三人称単数現在)。しかし、「I」と「you」は例外。これらは単数ですが、「don’t」を使います。過去形はすべて「didn’t」となります。
Step 8最後に②に取り掛かります。
①と③が完成しました。最後に②を変換してみましょう。
- ①
- I smoked before
- わたしは以前、タバコを吸っていた
- ②
- けど ⇨ でも ⇨ しかし ⇨ 「しかし」は英語で?
- ③
- I don’t smoke now
- わたしは今はタバコを吸いません
正解
but
Step 9あとはすべてを組み合わせるだけです。
それでは「禁煙したんです」をあなたならどう訳しますか?
正解
I smoked before but I don’t (smoke) now.
禁煙したんです。
(わたしは以前はタバコを吸っていた。しかし、今は吸わない。)
英語は単語の重複を嫌がります。この文では動詞「smoke」が重複しているので、「but」以下の「smoke」を省略するとさらに自然な表現となります。