Step 1まずは「みつける」。この文の主語を決めます。
ここで問題です。主語にするのに適切なのは、AとBのどちらだと思いますか?
- A. 「俳優」
- B. 「映画」
正解
正解はAです。
Step 2「俳優」を使って「誰がどうする」に当てはめてみます。
- 誰が = 俳優
- どうする = でてる ⇨ でている ⇨ デている ⇨ デてイる ⇨ デテイル!?
Step 3ここで問題発生です。
「でてる」という動詞を知らなければ先に進めないのです。
次のカテゴリー「いいかえる」では、知らない名詞や動詞を噛み砕いて、知っている単語を使う方法を紹介しています。
Step 4仕切り直しです。もう一度、主語を決めるところから始めます。
- 【問題】
- 「その俳優、日本映画にでてるよ」
表現したい日本語の文の中に、必ず主語があるわけではありません。この文では「その俳優」の立場になって文が構成されています。しかし、視点を変え、違う角度からこの文を考えてみると何か他の主語がみつからないでしょうか。
仮に自分自身、つまり「わたし」を主語にしてみてはどうでしょうか。
- 「わたし、日本映画にでてる」
こうなると意味が変わってしまいます。「映画にでている」のは「わたし」ではありません。
- 「わたし、その俳優、日本映画にでてるよ」
これも意味不明です。となると「でている」という動詞を変える必要があります。
- 「わたし、その俳優、日本映画にでてるよ」 ⇨ 「わたしはその俳優を日本映画で○○○」 ⇨ 動詞は何になるでしょう?
正解
みる
ここで「わたしはその俳優を日本映画でみる」という日本語の文ができあがりました。
Step 5それではAの主語「わたし」を使って「誰がどうする」に当てはめてみます。
- 誰が = I
- どうする = みる ⇨ 「みる」は英語で?
正解
see
「watch」は「〔対象が動いているものを意識を集中させて〕みる」、「look (at)」は「〔対象が動いていないものを意識を集中させて〕みる」、「see」は「〔対象が動いている、いないに関わらず、意識を集中させなくても〕みる・みえる」というニュアンスの違いがあります。ここでは「その俳優を日本映画でみかける」という意味にしたいので、「see」を使います。
Step 6 主語(わたし)と動詞(みる)が決まったので、あとは残りです。
- I see
- わたしはみる
誰かに日本語で「わたしはみます」と言われたら「何を!」と聞きたくなりますね。このように動詞の後ろに置いてあげる単語、つまり目的語はその動詞が自然に導いてくれます。
ここで問題です。「わたしはその俳優を日本映画でみる」の目的語は何になると思いますか?
正解
俳優 = actor
Step 7あとは残りの「日本映画で」と「ときどき」を付け加えるだけです。
- I see the actor
- わたしはその俳優をみる
「日本映画」は「Japanese movies」と知っている単語で処理できますが、「日本映画で」の「で」はどのような単語が入るのでしょうか。Step5の「to」同様、日本語の「テニオハ」にあたる前置詞というものを設定する必要があります。
ここでは「(日本映画)の中で(その俳優をみる)」と転換するとわかりやすくなります。
ここで問題です。「~の中」を表す前置詞は、A〜Dのどれが正しいと思いますか?
- A. at
- B. in
- C. on
- D. to
正解
in
次に「ときどき」を付け加えます。
ここで問題です。「ときどき」は英語で?
正解
sometimes
「sometimes」は文頭・一般動詞直前(またはBe動詞直後)・文末のいづれかに置くことができます。
Step 8あとはすべてを組み合わせるだけです。
それでは「その俳優、日本映画にでてるよ」をあなたならどう訳しますか?
正解
I sometimes see the actor in Japanese movies.
その俳優、ときどき日本映画にでてるよ(わたしはときどきその俳優を日本映画でみる)。