「いいかえる」ってなに?
名詞を動詞化する
日本語は名詞を使って相手にメッセージを伝えることが多くあります。しかしその日本語の名詞は辞書に載っていなかったり、あったとしても文に組み込むことができなかったりします。その場合、日本語の名詞をそのまま英語に変換するのではなく、動詞を用いて表現するとシンプルな文法に当てはめることができます。ここでのポイントは、小さい子や海外の人にその単語の意味を説明するように、噛み砕いた日本語に転換することです。
いいかえる4
あなたならどう訳す?

「今月は残業が多いんだ」

Step 1まずは主語を決めます。

ここで問題です。A〜Dのどれが正しいと思いますか?

  • A. 「わたし、今月は残業が多いんだ」
  • B. 「〇〇さん、今月は残業が多いんだ」
  • C. 「わたしたち、今月は残業が多いんだ」
  • D. 「彼ら、今月は残業が多いんだ」

正解

この文には主語が省略されているので、文脈に応じて多くの主語を設定することができます。この問題では、A-Dすべてが正解です。

Step 2「誰がどうする」に当てはめてみます。

今回はAの主語「わたし」を使い、「誰がどうする」に当てはめてみます。

  • 誰が = I
  • どうする = 残業が多いんだ ⇨ 残業が多い ⇨  多く残業する ⇨ 残業する ⇨ ざんぎょうする ⇨ ザンギョウスル!?

Step 3ここで「いいかえる」です。

明らかに「残業する」という動詞を使う必要があります。この動詞がみつからない場合は、ここで「いいかえる」です。「残業する」を噛み砕いた日本語に変換してみましょう。

小さい子や海外の人にその単語の意味をわかりやすく説明するように変換します。

  • 残業する ⇨ 定時後に仕事をする ⇨ 仕事をする ⇨ 働く ⇨ 「働く」は英語で?

正解

work

これで「主語+動詞(+α)」が完成しました。

Step 4次に「定時後に」に取り掛かります。

  • I work +(定時後に)
  • わたしは(定時後に)仕事をする

しかし「定時」という単語がみつかりません。それでは、「定時」をより具体的にしてみてはどうでしょうか。つまり、もう一つの文で、前もって「あなたの定時時刻」を言っておくのです。

  • わたしは午前9時から午後6時まで働きます。

そして次の文で、以下のように表現すると「定時後に」という単語を使う必要がなくなります。

  • しかし今月、わたしは午後6時以降も働きます。

Step 5仕切り直しです。

まずは、①を英語にします。以下の日本語の文を「誰がどうする」に当てはめてみましょう。

  • わたしは午前9時から午後6時まで働きます。

  • 誰が = I
  • どうする = 働く ⇨ work

Step 6「午前9時から午後6時まで」に取り掛かります。

  • I work
  • わたしは働く

ここでは、以下の表現を覚える必要があります。「from A to B」で「AからBまで」という意味になります。

ここで問題です。「午前9時から午後6時まで」を「from A to B」に当てはめると?

正解

from 9am to 6pm

  • I work from 9am to 6pm
  • わたしは午前9時から午後6時まで働く

基本的に、時刻は「am」または「pm」を用い、1-12の数字で表します。「18時」のような表し方は一般的ではありません。

Step 7Step 4の②を英語にします。

  • しかし今月、わたしは午後6時以降も働きます

「わたしは働きます」は①と同じなので、「午後6時以降」という部分を訳す必要があります。

そう、「~以降」という意味の前置詞が必要です。それでは「午後6時以降」を噛み砕いた日本語に変換してみましょう。

  • (午後6時)以降 ⇨ (午後6時)過ぎ ⇨ (午後6時)の後 ⇨ 「~の後」は英語で?

正解

after

  • I work after 6pm +(今月)
  • わたしは(今月)午後6時以降働く

Step 8ここで詰めです。

もう一度、問題の文と変換した文を比べてみましょう。

  • 【問題】
  • 「今月は残業が多いんだ」

  • I work from 9am to 6pm
  • わたしは午前9時から午後6時まで働きます
  • (しかし)+ I work after 6pm +(今月)
  • (しかし今月、)わたしは午後6時以降も働きます

問題の文では「残業が多い」と主語の忙しさを強調しているので、変換した文にもこのニュアンスを加えなければいけません。どうすればよいでしょうか。そう、以下のように具体的にするのです。

  • (しかし今月、)わたしは毎日午後6時以降も働きます。

ここで問題です。「わたしは毎日午後6時以降も働きます」を英語にすると?

正解

I work after 6pm every day
わたしは毎日午後6時以降も働きます

具体的にする場合は、その話し手の状況に合った事実を付け加える必要があります。Step 8では「毎日(every day)」と表現しましたが、話し手によっては「週3日(3 days a week)」かもしれません。正確な情報を提示できない場合は、「ほぼ毎日(almost every day)」や「週3日だったり週4日だったり(3 days a week or 4 days a week)」のように少しあいまいに表現するのも一つです。

Step 9あとはすべてを組み合わせるだけです。

それでは「友達と無駄話してた」をあなたならどう訳しますか?②の「しかし」と「今月」という情報を加えるのをお忘れなく。

正解

I work from 9am to 6am but I work after 6pm every day this month.
今月は残業が多いんだ。
(わたしは午前9時から午後6時まで働きます。しかし今月、わたしは毎日、午後6時以降も働きます。)

STEP UP

「わたしは普通は午前9時から午後6時まで働きます」のように「普通は;通常は;いつもは」という単語を加えるとさらに正確な情報を伴った文に変換することができます。

  • I usually work from 9am to 6am but I work after 6pm every day this month.
  • 今月は残業が多いんだ。
  • (わたしは普通は午前9時から午後6時まで働きます。しかし今月、わたしは毎日、午後6時以降も働きます。)

また、以下のセンテンスを加え、さらに忙しさを強調してもよいでしょう。

  • I usually work from 9am to 6am. I am busy this month so I work after 6pm every day this month.
  • 今月は残業が多いんだ。
  • (わたしは普通は午前9時から午後6時まで働きます。わたしは今月忙しいので、毎日、午後6時以降も働きます。)

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