Step 1文脈を設定します。
まずは、「うらやましいなぁ」を訳す前に、あなたが相手と何について話しているか、つまり文脈をしっかりと設定する必要があります。今回は以下の文脈を設定します。
- ①
- あなたの友人がニューヨーク旅行に行くことになり、「うらやましいなぁ」と言いたい。
Step 2「誰がどうする」に当てはめます(1)。
それでは今回もおなじみの主語「わたし」を使い、「誰がどうする」に当てはめてみましょう。
- 誰が = I
- どうする = うらやましいなぁ ⇨ うらやましい ⇨ うラやマしイ ⇨ ウラヤマシイ!?
Step 3具体的にします。
「うらやましい」は動詞ではないので、「どうする」に当てはめることはできないのですが、いずれにせよこの文には情報が少な過ぎます。しかし、「みつける」のおかげで、かろうじて主語は設定することができます。
ここでポイントです。情報が少ない日本語のメッセージを訳す場合、可能な限り具体的にしてみましょう。そうすると多くのことが表現できるようになります。
- ①
- あなたの友人がニューヨーク旅行に行くことになり、「うらやましいなぁ」と言いたい。
上の文では、あなたは具体的にどう思っているのでしょうか?
そう、あなたは「ニューヨーク旅行に行きたい」のです。
Step 4「誰がどうする」に当てはめます(2)。
それでは、気を取り直して「ニューヨーク旅行に行きたい」を英語にしてみましょう。まずは、「誰がどうする」です。
- 誰が = I
- どうする = 行く ⇨ go
ここで一つの表現が必要となります。この文では「ニューヨーク旅行に行く」ではなく、「ニューヨーク旅行に行きたい」となっています。「~したい」という表現は「want to 動詞」を用います。それでは、再挑戦。
- 誰が = I
- どうする = 行きたい ⇨ want to go
Step 5目的語を設定します。
- I want to go
- わたしは行きたい
これで「主語+動詞」の語順にすることができました。次のステップでは、目的語を設定する必要があります。
ここで問題です。「(わたしは)ニューヨーク旅行に行きたい」の目的語は?
正解
ニューヨーク旅行
Step 6これまでのステップを組み合わます。
- I went to go + ニューヨーク旅行に
- わたしは(ニューヨーク旅行に)行きたい
目的語「ニューヨーク旅行」が決まりました。ここで「ニューヨーク旅行」と表現する必要はあるのでしょうか?実は「(わたしは)ニューヨークに行きたい」の方がさらにシンプルで英語的な表現です。それでは、今までのすべてのステップを組み合わせてみましょう。
- I want to go to New York
- わたしはニューヨークに行きたい
Step 7ここで詰めです。
- I want to go to New York
- わたしはニューヨークに行きたい
「わたしはニューヨークに行きたい」でももちろん伝わりますが、厳密には、友達がニューヨークに行くので「わたしもニューヨークに行きたい」と表現したいと思います。これは簡単です。「Me, too」という表現にもあるように、「~も」と言いたい場合は「too」を付け加えるだけです。
Step 8あとはすべてを組み合わせるだけです。
それでは①の文脈で、「うらやましいなぁ」をあなたならどう訳しますか?
正解
I want to go to New York, too.
うらやましいなぁ。
(わたしもニューヨークに行きたい。)