Step 1「誰がどうする」に当てはめてみます。
まずは主語の決定です。そう、お気づきのようにこの日本語の文には主語が隠されています。「起きていた」のは「ヒト」なので、「ヒト」を主語にして「誰がどうする」に当てはめます。今回は「彼女」を主語にしてみます。
- 誰が = 彼女 ⇨ she
- どうする = 起きていた ⇨ おきていた ⇨ オキテイタ!?
Step 2問題発生です。
ここで「起きていた」という動詞を使う必要がでてきます。しかし、この単語を知らないのです。さて、どうする。そう、「はんたい」にしてみましょう。「~である」という肯定的表現は「~でない」といった否定的表現に変換することができます。「(遅くまで)起きていた」ということは、否定文にするとどうなるのでしょうか?
- (遅くまで)起きていた ⇨ 早く寝なかった ⇨ 寝なかった ⇨ 寝る
変換を重ねていくと、知っている単語がみつかります。この方法で、「(遅くまで)起きていた」を否定文にすると「寝る」という動詞に出会うことができます。
Step 3もう一度「誰がどうする」に当てはめてみます。
それではもう一度、「誰がどうする」に当てはめてみましょう。
- 誰が = she
- どうする = (遅くまで)起きていた ⇨ 早く寝なかった ⇨ 寝なかった ⇨ 「寝る」は英語で?
正解
go to bed
「早く寝なかった」ということは「早く床につかなかった」ということなので、「go to bed」を用います。「go to bed」は「意図的に眠りにつく」という意味を持つのに対し、「sleep」は「(ある一定の時間)眠る」という意味を持ちます。
Step 4否定文にします。
- She go to bed
- 彼女は寝る
説明を簡素化するために、三単現「-s」を省略しています。
「主語+動詞+α」が完成しました。次は、この「主語+動詞」、つまり「彼女は寝る」を「彼女は寝なかった」という否定形にします。この否定形、少しシンプルな例を使ってご説明します。
まずは、以下の日本語を訳してみてください。
- 「わたしはコーヒーが好きです」
正解
- I like coffee.
- わたしはコーヒーが好きです。
それでは、以下の文はどうでしょうか?
- 「わたしはコーヒーが好きではありません」
正解
- I don’t like coffee.
- わたしはコーヒーが好きではありません。
そう、このように一般動詞を否定形にする場合、現在形では「don’t」または「doesn’t」、過去形では「didn’t」を動詞の直前に置くだけなのです。
現在形において、主語が複数の場合は「don’t」、単数の場合は「doesn’t」を使います(三人称単数現在)。しかし、「I」と「you」は例外。これらは単数ですが、「don’t」を使います。過去形はすべて「didn’t」となります。
ここで問題です。「彼女は(早く)寝なかった」を英語にすると?
正解
She didn’t go to bed
彼女は寝なかった
Step 5あとはすべてを組み合わせるだけです。
それでは「昨日は遅くまで起きていた」をあなたならどう訳しますか?「彼女は(早く)寝なかった」の「早く」と「昨日」を付け加えるのをお忘れなく。
正解
She didn’t go to bed early yesterday.
昨日は遅くまで起きていた。
(彼女は昨日、早く寝なかった。)