Step 1まずは「みつける」です。
この文で主語になりそうな名詞は何でしょうか?そう、実はこの文には「映画」しか名詞がありません。というわけで、「映画」を主語にします。
主語が「モノ」になったので、「何がどうなる」に当てはめてみます。
- 何が = 映画 ⇨ movie
- どうなる = 上映される ⇨ じょうえいされる ⇨ じょうエイさレる ⇨ ジョウエイサレル!?
Step 2ここで問題発生です。
「映画」を主語にすると、「上映される」を動詞にしなければなりません。しかし、この動詞を知らなかったら路頭に迷ってしまいます。
仕切り直しです。主語を再設定します。
- 【問題】
- 「やっとその映画が上映されます」
日本語の文中に、必ず主語があるわけではありません。この文は、客観的に「その映画」について話しています。しかし、視点を変え、違う角度からこの文を考えてみると何か他の主語がみつかりませんか?
客観的に言うのではなく、主観的に訳してみると、「わたしたち」を主語にすることもできます。この主語「わたしたち」を使うと自分を含め、この映画に興味がある観客全員を表すことができるのです。それでは、今回は「わたしたち」を主語にして訳してみましょう。
- 「わたしたち、やっとその映画が上映されます」
こうなると意味がわかりません。となると「上映される」という動詞を変える必要があります。
- 「わたしたち、やっとその映画が上映されます」 ⇨ 「わたしたち、やっとその映画を○○○」 ⇨ この文の動詞は何になるでしょうか?
正解
みる
Step 3 主語「わたしたち」を使って「誰がどうする」に当てはめてみます。
- 誰が = we
- どうする = みる ⇨ 「みる」は英語で?
正解
watch
「watch」は「〔対象が動いているものを意識を集中させて〕みる」、「look (at)」は「〔対象が動いていないものを意識を集中させて〕みる」、「see」は「〔対象が動いている、いないに関わらず、意識を集中させなくても〕みる・みえる」というニュアンスの違いがあります。そのため、「映画を観る」には「watch」を使います。
Step 4 主語(わたしたち)と動詞(みる)が決まったので、あとは残りです。
- We watch
- わたしたちはみる
次に、動詞の後ろに置いてあげる単語、つまり目的語を決めます。
ここで問題です。わたしたち、やっとその映画をみる」の目的語は何になると思いますか?
正解
映画 ⇨ movie
Step 5 補足情報を付け加えます。
- We watch the movie
- わたしたちはその映画をみる
「やっとその映画が上映されます」に対し、「わたしたち、やっとその映画をみます」では少しニュアンスが異なります。「やっと上映されます」という文では、「(主語が)その映画の上映をずっと待っていた」という期待感を含める必要があります。ということは、以下のように「ことができる」という意味を加える必要がでてきます。
「やっとその映画が上映されます」⇨「わたしたち、やっとその映画をみる」⇨「わたしたち、やっとその映画をみることができます」
ここで問題です。「~することができる」は英語で?
正解
can
「can」は助動詞です。この助動詞「can」は動詞の直前に置くという決まりがあります。
Step 6 ここで詰めです。
- We can watch the movie
- わたしたちはその映画をみることができる
「わたしたち、やっとその映画をみることができます」の「やっと」を付け加えなければなりません。それでは「やっと」を言い換えてみましょう。
- やっと ⇨ ついに ⇨ 最終的に ⇨ それでは「やっと」は英語で?
正解
finally
Step 7 あとはすべてを組み合わせるだけです。
それでは「やっとその映画が上映されます」をあなたならどう訳しますか?
正解
We can finally watch the movie.
やっとその映画が上映されます。
(わたしたちはついにその映画をみることができます。)