「はんたいにする」ってなに?
否定は肯定に、肯定は否定にする
言語とは不思議なものです。「騒がないで」は「静かにしなさい」ように、否定的表現は肯定的表現に、肯定的表現は否定的表現に変換することができます。もちろん、この二つは同じではありません。しかし言いたいことを言えずに無言になってしまい、相手に何も伝えられないよりも、少しニュアンスが変わってでも相手に伝わる方が会話が成り立ちます。その言えなかった表現や単語は、その会話のあとで辞書で調べればいいのです。だから「この法則を使わない手はありません」。さてこの表現を「はんたいにする」と?
はんたいにする2
あなたならどう訳す?

「多くの花は冬に耐えられない」

Step 1「何がどうなる」に当てはめてみます。

この日本語の主語は「多くの花」です。それでは、英語でもこの主語を使ってみましょう。「モノ」を主語にするので、「何がどうなる」に当てはめてみます。

  • 何が = 多くの花 ⇨ 「多くの花」は英語で?
  • どうなる = 耐えられない ⇨ 耐える ⇨ たえる ⇨ たエる ⇨ タエル!?

正解

many flowers または a lot of flowers

Step 2肯定文にします。

「多くの花」を主語にすると「耐えられない」つまり「耐える」という動詞を使う必要がでてきます。ここで「はんたいにする」の登場です。「~でない」といった否定的表現は「~である」という肯定的表現するのです。「耐えられない」ということは、肯定文にするとどうなるのでしょうか?

  • 耐えられない ⇨ 生きていられない ⇨ 弱る  ⇨ 枯れる ⇨ 死ぬ

このように変換していくうちに、知っている単語に出会うことができます。そして、この「耐えられない」を肯定文にすると「弱る」「枯れる」「死ぬ」のような動詞がみつかります。

Step 3もう一度、「何がどうなる」に当てはめてみます。

それではもう一度、「何がどうなる」です。Step 2の動詞「弱る」「枯れる」「死ぬ」のうち、最も一般的な動詞が「死ぬ」なので、これを使ってみます。

  • 何が = 多くの花 ⇨ many flowers
  • どうなる = 死ぬ ⇨ 「死ぬ」は英語で?

正解

die

この時点では「many flowers」を使います。

Step 4目的語を決めます。

  • Many flowers die
  • 多くの花は死ぬ

動詞が決定したので、あとは目的語です。しかし、目的語が見当たりません。そうなのです。英語の一般動詞(Be動詞ではない動詞)には、自動詞と他動詞という2種類の動詞があります。これまで使ってきた動詞は他動詞で、目的語をとります。しかし、自動詞は目的語をとりません。「die」は自動詞なので、目的語が必要ないのです。

Step 5補足情報を付け加えます。

  • Many flowers die
  • 多くの花は死ぬ

あとは残りの情報「冬に」を加えるだけです。「冬」はご存知の通り、「winter」ですが…。

ここで問題です。季節を示す際に用いられる前置詞は、A〜Dのどれだと思いますか?

  • A. for
  • B. in
  • C. under
  • D. at

正解

in

Step 5あとはすべてを組み合わせるだけです。

それでは「多くの花は冬に耐えられない」をあなたならどう訳しますか?

正解

Many flowers die in winter. または A lot of flowers die in winter.
多くの花は冬に耐えられない。
(多くの花は冬に死ぬ。)

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