Step 1「誰がどうする」に当てはめてみます。
まずは、この文で英語にできる箇所を訳してみましょう。はい、「今年は忙しい」という箇所はそこまで難しくなさそうです。まずは「誰がどうする」です。今回も主語を「わたし」にします。「今年」を主語にしないように気をつけましょう。これを主語にしてしまうと、「今年(さん)は忙しい」のようになってしまいます。「忙しい」のは「ヒト」なのです。
- 誰が = I
- どうする = ?
Step 2問題発生です。
ここでトラブル発生です。「どうする」に当てはまる動詞が見つかりません。「忙しい」は形容詞なので、この方法が使えないのです。
ここで「誰がどうする」に加え、「誰が(または何が)どういう状態だ」を使ってみましょう。こうすることで、形容詞を使うかどうかがわかります。それでは再挑戦。
- 誰が = I
- どういう状態だ = 忙しい(状態だ) ⇨ 「忙しい」は英語で?
正解
busy
Step 3動詞を設定します。
- I busy
- わたし忙しい
主語「I」と形容詞「busy」が決定しました。しかし、動詞が行方不明です…。ここでBe動詞の登場です。「I am happy(わたしはうれしい)」や「She is a student(彼女は学生だ)」のように、主語と名詞または形容詞をイコール関係にする場合、Be動詞を使います。Be動詞には、現在形「am / is / are」、過去形「was / were」があります。それでは、このBe動詞を使って文を組み立ててみましょう。
ここで問題です。「わたしは忙しい」は英語で?
正解
I am busy
わたしは忙しい
Be動詞の用法については、「わける 1, Step 10」を参照。
Step 4補足情報を加えます。
- I am busy
- わたしは忙しい
問題の文は「(去年と比べて)今年は忙しい」つまり「今年は」という補足情報を加える必要があります。
ここで問題です。「今年は」は英語で?
正解
this year
Step 5「ならべる」です。
それでは、残りの「去年と比べて」に取り掛かりましょう。ここでまず訳したくなるのが、「比べて」です。しかし、「比べる」という動詞を知らないと先に進めません。そこで「ならべる」を思い出してみましょう。「物事を順序立てて説明する」のです。つまり「去年は〇〇だったけど、今年は忙しい」と変換してみるのです。
- ①
- 去年は忙しくなかった
- ②
- けど
- ③
- I am busy this year
- 今年は忙しい
Step 6①に取り掛かります。
- ①
- 去年は忙しくなかった
①の「去年は忙しくなかった」を訳してみましょう。この文は「I am busy(今年は忙しい)」の過去形であり、否定形です。Step 3でみてきたように、「am」の過去形は「was」なので、この文の動詞は決定です。否定形はシンプルです。Be動詞直後に「not」を置くだけです。
問題です。「去年は忙しくなかった」は英語で?
正解
I was not busy last year.
Step 7あと少しです。
①と③が完成しました。最後に②を変換してみましょう。
- ①
- I was not busy last year
- 去年は忙しくなかった
- ②
- けど ⇨ でも ⇨ しかし ⇨ 「しかし」は英語で?
- ③
- I am busy this year
- 今年は忙しい
正解
but
Step 8あとはすべてを組み合わせるだけです。
それでは「去年と比べて今年は忙しくてさ」をあなたならどう訳しますか?
正解
I was not busy last year but I am busy this year.
去年と比べて今年は忙しくてさ。
(わたしは去年、忙しくなかった。しかし、今年は忙しい。)
または
I was not so busy last year but I am busy this year.
去年と比べて今年は忙しくてさ。
(わたしは去年、そんなに忙しくなかった。しかし、今年は忙しい。)