Step 1「誰がどうする」または「何がどうなる」なのかを判断します。
まずは「みつける」。主語を設定し、「誰がどうする」または「何がどうなる」に当てはめます。この文は文頭に「それは」という主語らしき言葉があるので、「それ」を主語にして進めてみましょう。ということは、主語が「モノ」なので「何がどうなる」を使います。
- 何が = it
- どうなる = あります ⇨ ある ⇨ アル!?
Step 2「アルワハブ」の登場です。
ここで「あります」、つまり「ある」という動詞がわかりません。さて、どうしましょう。ここで、「まほうのことば」です。
実は、わたしたちがよく知っている動詞「have」には「持っている」という意味に加え、「ある」という意味があるのです。そう、「ある」は「have」、つまり「アルワハブ」なのです。それでは、動詞「have」を使って文をつくってみましょう。もう一度、Step 1に戻ります。
- 何が = it
- どうなる = あります ⇨ ある ⇨ have
Step 3主語を再設定します。
- It have (has)
- それはある
ここで日本語と英語の大きな違いがでてきます。「それは〇〇(場所)にあります」を日本語の語順通りに訳すと「it has (have)」になります。しかし、この「have」、「ある」という意味を持ちますが、「(主語が)(目的語を)所有している」という意味も含んでいます。「it has (have)」を訳すと「それは(目的語)を所有している」です。誰かが「それ」を所有しているのであって、「それ」が何かを所有しているのではありません。ということは、「それを持っている」主語を「ヒト」にして、再設定する必要があります。
現在形において、主語が単数(1人;1つ)の場合、動詞「have」は「has」と変化します(三人称単数現在)。
Step 4「誰がどうする」に当てはめます。
ビジネスの世界では、「弊社」あるいは「わたしたち」という主語を使うことで、所属している会社の一員であることを示します。もちろん、この文には文脈がないので、「I」の可能性もありますが、上記の理由から、今回は「わたしたち」を使ってみましょう。
- 誰が = we
- どうする = have
Step 5目的語を決めます。
- We have
- わたしたちは所有している
主語と動詞が完成しました。次は目的語。「わたしたちが所有している」のは「それ」です。つまり、目的語は「it」になります。
- We have it
- それはあります
- (わたしたちはそれを所有しています)
Step 6補足情報を加えます。
- We have it
- それはあります
- (わたしたちはそれを所有しています)
- 【問題】
- それは会社にあります
- (わたしたちはそれを会社に所有しています)
あとは残りの情報を加えていきます。問題の日本語は「それは会社にあります」です。そのため、ここでは「会社に」という情報を付け加える必要があります。「会社」は「office」と訳すとして、「会社に」の「に」にあたる前置詞を決めなければなりません。
ここで問題です。場所を示す際に用いられる前置詞は、A〜Dのどれが正しいと思いますか?
- A. at
- B. on
- C. next to
- D. for
正解
at
「市町村・県・国」等のエリアを示す前置詞は「in」となります。また、エリアになっている場所ではなく、点(比較的小さい場所)として判断できる場所は「at」と「in」の両方を使用できます。
Step 7あとはすべてを組み合わせるだけです。
それでは「それは会社にあります」をあなたならどう訳しますか?
正解
We have it at the office.
それは会社にあります。
(わたしたちはそれを会社に所有しています。)